製作秘話 -おひつ-

扱いやすさを重視した
保存容器

たいせい窯の看板商品でもあるおひつ。しかしながら陶器のおひつの良さがまだまだ伝えきれていないのではないかと感じ、改良できるところを再度検討しました。

持ちやすく、滑り落ちない工夫

持ちやすく、滑り落ちない工夫

胴のフチの反り返しと引っ掛かり

炊いたごはんを保存し、食べる時に温め直す。温め直したおひつのごはんは、まるで炊き立てのようなツヤが出る 。それが陶器のおひつのウリです。

だから保存するときの冷蔵庫や、温める際に電子レンジの出し入れがしやすいことが重要です。もちろん現状のおひつでも問題はないのですが、さらに持ちやすさと滑りにくさを強化しようと考えました。おひつを手に取ったとき、うっかりフタを持ってしまわないようおひつの胴のフチを反り返し、引っ掛かりを作りました。これによって持ち手の場所を明確にすると当時に、持ちやすく、滑り落ちるのを防ぐ役割りもはたすことができました。 さらに、保存する際に冷蔵庫で場所を取らないよう、現状の胴をできる限できる限りスリムにしました。

フタの取りやすさと
全体のバランスの調整

さらにフタを取りやすくするためにいろいろと検討してみました。胴とフタの接着面が同じサイズよりも、フタが少し大きめに被さっている方が取りやすい事に気が付きました。

そこで、まず先にフタを作り、それに合わせた胴の調整に入りました。持ちやすさと収納しやすさを備えた胴部分と、取りやすいフタの全体の統一感を出す事がとても重要なポイント 。ろくろを回して手引きで胴の高さ、直径 などを変え何度もサンプルを出し、納得のいくバランスが仕上がったところで型をおこす。この作業を繰り返し、試行錯誤しながら従来のぽってりとしたかわいさをそのままに、機能性に優れた 商品が完成したのです 。

どんなシーンにも対応

併せてこれまでになかった3合サイズも新しくラインナップに加え 、おひとりさまから家族の食卓まで、様々なシーンで対応できるようになりました。